2013年10月4日金曜日

2013.10.04 M-74 クロアチア縦断 その1(ドゥブロヴニク)ポルコはいずこ?

クロアチア (Hrvatska)縦断3泊4日の旅に行ってきました。 
まずはクロアチア南部にあるドゥブロブニク (Dubrovnik)まで、飛行機で。
低い雲が垂れ込めるミュンヘンを午後(1日1便なのでしかたなし)に出発、1時間25分の飛行で快晴で暖かいドゥブロブニク空港に着いてしまいました。
飛行機からドロミテが見えた。
写真は全てクリックで拡大します。
ちっぽけな飛行機 ちっぽけな空港
初日の10月3日。まずは街の概要を把握するために、世界文化遺産に登録されている旧市街地をぶらぶら。
城壁の中の街へ入る
城壁の中にはこんな街が
ダ・ヴィンチコードに出て来た人がいた
細い路地がヨーロッパしてます
路地裏レストランもいい感じ
まあ、こういう景色はありふれてますが
ライトアップもセンスあり
観光のメインとなる旧市街地は思ったより小さな規模で、しばらく歩くと街の概要がほぼ把握できました。

このドゥブロブニク。クロアチア・ダルマチア(Dalmacija)地方の最南部のアドリア海 (Adriatic Sea)沿岸の街ですが、ご存知のようにパヤオ監督の「紅の豚 (Porco Rosso)の舞台になった街で「アドリア海の真珠」と呼ばれています。
この街、もちろんローマ帝国時代までさかのぼれる長い歴史をもった街でありますが、その紹介は割愛。

夕方の港。城塞に映る教会の影
小さな波止場です。
街を歩き、目をつけておいた波止場にあるレストランで食事。
気候が良いので外の席を所望。メニューはイタリアン系で日本語メニューも完備している。
カラマリフライとシーフードリゾットを頼みましたが、これが見てくれとは違い、絶品!
価格は少々、観光地価格となっておりますが、文句無し!
今日のレストランは波止場の横
カラマリ、イカスミとシーフードのリゾット
鉄鍋入りで見た目は今一つ
しかし、味は絶品!!

翌4日。
先ずは朝一じゃないと大混雑するという情報もあり、城壁の上を1周をするコースを選択。
午前8時、ほぼ一番乗りで城壁に昇る。チケット売り場のおっさんが「こにちわ」と挨拶してきたのはご愛嬌。
一夜明け再び城壁へ
城壁の上に昇るとこんな感じ




1,900mある城壁を2時間近く掛けゆっくりと1周。





天気も快晴。市街地の街並、ものすごい色の海、ところどころに残る廃墟、ユーゴスラビア内線の爪痕に加え、先週行ったネルトリンゲンより巨人が出そうな雰囲気の城壁でもあり、素晴らしい観光コースでありました。
城壁を破り、巨人が現れた
立体機動で応戦する前にやられ
城壁巡りを終え、目を付けておいたケーブルカーで旧市街地のすぐ上にあるスルジ山 (Srd Mountain)へ。
旧市街地とアドリア海が一望でき、サヴォイアS21が飛んでないか目を凝らしたが、もちん飛行艇はいなかった。

頂上駅から
旧市街地全景
展望を楽しんだ後は、戦争博物館(正式名:クロアチア紛争博物館)を覗いて見た。
1991年10月1日から約7ヶ月、ユーゴスラビア軍に包囲され、最後まで戦い抜いた記録を展示している。
非常に興味深かったのが、紛争時のビデオであった。昨夜、夕食を摂った波止場のレストランにミサイルがガンガン着弾している。旧市街地が燃えている。
展示品も武器あり写真ありでなかなか興味尽きない博物館であった。
戦争博物館にて
第二次大戦の兵器も多数使用されたようだ
勝手に砲弾痕と推定している
この紛争、日本での報道は少なかったが、オシムを代表監督から追放し、ピクシーとの仲を割いたあの戦争である。この後のオシムの苦行はぜひ彼の本を読んでいただきたい。
ドゥブロブニク全景パノラマ


もう一度、街におり、今度は旧市街地を見渡せる要塞を訪れる。



要塞へ至る道の途中にはアドリア海。
天気も良く、蒼い空がアドリア海の色を際立たせる。

ポルコの飛行艇はここにも見当たらず



しかし、凄い透明度です。

ホテルに戻り、預けた荷物を回収。
一路、空港近くにあるレンタカー屋へ。
ホテルから空港へ送ってくれた運転手は、うら若きドゥブロブニク女性であった。
彼女から「2000年過ぎたあたりから、日本人の観光客がすごく増えている、最近も多くなっている」とのこと。
パリ、ロンドンなどの主要観光地を卒業した人達が、あまり観光客ずれしていない東ヨーロッパに目を移したのであろうと思われる。

私にとっても、このドゥブロブニク。街単体で見ると、これまで訪れたヨーロッパの街の中でも最高位に位置する良い街でありました。
「紅に豚」のモデルとなった街ということで、直前に映画を見直してこの街に来たのですが、期待以上でした。
今にもアドリア海から赤いサボイアが飛んで来そうな幸せな風景に大満足のドゥブロブニクでした。
要塞から見る、アドリア海、旧市街地とスルジ山
飛べない豚はただの豚だぜ。



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